コールセンター

先日、某配送業者のコールセンターに電話したのだが、結局聞きたかった事柄の答えが得られなかった。これはどこかで、感じた感覚だと思っていたが、それは大手通信会社とやり取りした時のことだった。共通しているのは、元官の組織であるということだ。

 

あらゆる事柄が、物凄く細かく分かれていて、担当者は自分の担当部分の教科書を読み、それを客に伝えているだけだ。その教科書の一言一句間違えないようにすることのみに気を遣うだけで、客の問題を解決しようとはしない。たらい回しに次ぐたらい回しで時間を消耗した。

 

これは、労務費は税金だから、いくらでもある。その使い道を考えたよ、だから仕事は終わり、ということだ。もう、とっくに官ではなくなっているというのに。客を助けもっと自社のサービスを使って貰うように仕向ける為、その担当者を使おうという発想自体がない。

 

同じ業種でも、元々民間の組織は違う。担当者がコンサルを兼ねているので、問題解決をしようとしてくれる。電話をして、問題が解決するまでに掛かる時間がまるで違う。大手通信会社での対応に不思議さを感じていたが、今回同じ元官の配送業者に電話して、その原因に気付けた気がした。

 

これでは、いくら人がいても足りないと同時に、その担当者の将来(やそのキャリア)はどうなるのか心配になる。頭を使わない人になってしまうではないか。こんなことに若い人達が使われて、消耗させられて未来はあるのか。

 

このような仕事はAIに取って変わられるどころか、AIの方が問題解決ができるようになるかもしれないし、その客の問い合わせからニーズを読み取って、ビジネスに繋げられる種を探し出してくるようになるかもしれない。AIより使えない人達になってしまう可能性もある。

 

彼/彼女達は決して、ものを考えられない人達ではない。そのような人にさせてしまう組織がよろしくないのだ。未来ある若者をもっと有効活用し、潰さないようにする努力をして貰いたいと切に願う。