某都議の辞任会見を見て

先日、某都議の辞職会見をTVのニュースで見た。それまでWeb上の記事の題名や写真だけを見て、「ふとどきな女だ」等との印象を持っていた。だが、その会見時の言葉を聞いて、それは操作された印象であったかもしれないと思った。

 

仕事をしたいのに仕事をさせてもらえない、家族に危害が及ぶ、との主旨の発言があった。そこで意欲のある女に仕事をさせるものか、という日本独特の社会の構造が思い浮かんだ。違反に対しては、罰が与えられてしかるべきだが、それに関連して家族に危害が及というのは、行き過ぎだ。

 

それまでの記事に関しても、信憑性に疑義というのか書き方に何らか意図があるのではないかと思えてきた。 その会見後も彼女が批難されている記事やコメントが多い。がしかし、皆が叩くから叩くという構造にもなっていないか。

 

次の日の新聞は都議側の弁護士が「いじめの構造」を指摘をしたことを報じていた。家族に危害が及ぶから辞める、というのはいじめられたから転校する、と同じではないか。何も解決しない。

 

断片的に騒ぎを見るのではなく、これらの日本のおかしな構造を見破り、その中での出来事との認識を持つことも必要だ。それにしても、家族に危害を加えようとした人物がとがめられることはないのか。都民であれば、都議に対して何をしても良いということではない。