舞台劇の客層

舞台「セ〇ル〇マンの〇」が上演されている。アー〇ー〇ラーの戯曲だが、示唆に富む作品だ。どのような解釈をして役者は挑むのかと、彼らに対するインタビュー動画を期待して見てみると、名作に出られて嬉しいとか、他の出演者との関係やエピソードを語る内輪話が殆どで白けてしまった。

 

作品についての言及は、(自分にはなかったことだから)親子で会話や葛藤があって羨ましいとか、自分もこの年(ウィ〇ーの)になったんだと感慨深い、等と言う子供じみた話で、作品の内容について深く考えたり勉強したと思われるようなことが語られることはなかった。役者が作品を読み込んでいなければ芝居に深みもないだろう。想像ができてしまった。

 

人気者や有名人を役者として起用すれば客が来るだろうといった日本人客を小馬鹿にした考え方では、客層は広がらない。アイドルのコンサートに行くような客だけが相変わらずターゲットかと残念な気持ちになった。日本でも大人の為の芸能がもっとあってもよいだろう。