中小企業の技術開発

以前、ユ〇〇ロで買い物をした。複数の商品を買い物かごに無造作に入れてセルフレジの所定の場所にそれを置き、画面操作をしたら一瞬で全アイテム詳細が画面に表示された。凄い技術が開発されたなと思っていた。

 

このタグ情報を読み取る技術で、数か月前に特許訴訟があったという。これは日本の中小企業の技術だったのだ。よく発明したなということと、大企業相手に粘り強く、よく戦ったなと思った(中小企業勝訴)。

 

「中小企業の新しい技術開発へのチャレンジが簡単に覆されてしまうのはよくないので、特許が認められて本当にうれしい。この判決をきっかけに中小企業の特許も正しく扱われる世の中になってほしい」とはその企業の社長の弁だ。その通りだ。開発した当人・当会社に特許を認め然るべき報酬を得る、それが当たり前である社会であって欲しい。

 

これは知的財産高等裁判所の判決だ。特許庁とは逆の判断であったと言う。詳細まで理解し詰めたのだろう。「上向きに開いた状態でタグのデータを読み取る技術の発明は簡単にはできない」と指摘し特許は有効だと判断したという。大きな資本がある側につくのは簡単でメリットも大きいのか、詳細を詰めずに簡単に結論を出す(巨大資本の方に有利に)裁判官も世の中には多いと聞く。

 

今回はホッと胸を撫で下ろした。労を惜しまない誠実な法の番人が増えることを望む。