住宅設備

某住宅設備の一部を交換した。

Web上で調べると、今は自分でそれを交換できるようになっているようだった。ホームセンターのHP内に交換の仕方の動画もあるし、その設備を購入した人も簡単に交換できた、等と書き込みをしているので、それが今の常識なのであろう。

しかし、自宅のシステムキッチンを見ると特殊なものが付いていて、メーカーに問い合わせても取り外し方を教えてくれない。仕方なく、施工業者に施工依頼することにした。施工業者は、この仕事がなくなることを恐れてか、これは普通は自分では取り換えない、といった話をしたが、果たしてそうなのか。

交換するそのものは、施工業者から購入するのではなくインターネット上の店で購入した。施工説明書を見ると、驚くほどしっかり手順が書いてあった。素人でも読めば分かるようになっている。さすが日本のメーカーだと思う程、事細かに説明されていたことは、頼もしく思えた。

住宅設備もそのものは老朽化していなくても、一部分取り換えたいと思う需要はあるだろう。しかし、工事を頼まなければならなかったり、その代金が多額であるとお客はそれを躊躇する。今回も交換するだけであるのに、随分工事費は高かった。

今後はそれ(住宅設備の一部交換)がかなり楽になる方向にものが設計されていくのだろう。簡単に交換できるなら、その交換品を購入する頻度が高くなるので、メーカーとしては売り上げ数量も上がるからだ。

昔は皆リフォームも知り合いや馴染みの業者に一括して頼んでいたようだが、今は様々に比べることを提案する新聞広告もある位、多様化している。住宅設備も自分が好きなように一つ一つ自分で決め、交換したくなったら自分で交換するようになる。自分拘りの住宅が造れるようになってきているように感じる。

まあ、何でもかんでも高級化していてそれぞれのパーツがとても高くなっているのは確かだ。拘りの所とそうでない所を分けて考えたい所だがそうもいかない。施工業者も言っていたが、本当はシンプルなものの方が丈夫で長持ちするのでそれが一番だ。付加価値を付けてすべてのものを高くしているが、使う側としてはそうでないものも置いておいて欲しいと思う。

リフォームを考えているので、少し参考になった。交換することも考えてものを選ぶということと、業者の言われるまま選ぶのではなく拘るものとそうでないものを分けて考えると良い、ということか。

今年の正月の広告も住宅/リフォーム関連、車関連が1,2番目に多かった。今も昔も皆がお金を使う所はそこしかない、ということか。選択肢が増えているが故、色々流されないように、騙されないように考えることが大切なのではないか。