豊かな国になったが

明治維新以降、日本では急速に欧米化が広まったが、果たしてそれは良かったことなのか。生活は豊かになり便利になり、それはそれで良かったことは沢山あるだろう。しかし日本人としての誇り、人としての誇りが失われていく方向にあるのは否めない。

 

日本人としての美徳を守っていると、外国の人や外国の考えに浸食された人に騙され自分や家族を守れなくなることがある。人は信用するのが礼儀で疑ってはいけない、などと考えているとこれ幸いとばかりに、簡単に人を騙し自分の利益の為だけに動く輩が寄ってくる。

 

日本人の人を思いやる思考回路は素晴らしく世界でも唯一無二のものである。外国文化が入ることによって、それが失われていく方向にあるのは悲しむべきことだ。だが、一般大衆を見ているとやはり、豊かになり生活が潤えばその方が良いと考える人が多いように感じる。

 

一人憂いていても、大半の日本人がそう思っていなければ、何も変わることなくこのまま日本という国や国民が確固としたアイデンティティを持つことなく、その内消えてなくなることは、必然の方向であるように思える。しかし、日本人として生まれてきた身としては、差し止めたいと思い何とかならないかと、考える所である。