国宝・重要文化財とは

国宝の茶室を見学した。重要文化財となっている建造物等も同じ敷地内にあり、それと共に説明下さる方がみえた。当時の人が知恵を使い、様々な工夫がなされている造りであるとのことであった。

 

ところで、国宝や重要文化財となるものの基準とは何であろう。こういった建物は、一見すると、単に古い建物だ。見る人が見ると分かるのだろうが、今の若い人や中年層にはもはや価値は分からないだろう。説明してくれた方も高齢の方であった。古い建物に住みその価値を旅行でその地域に訪れた人に説明をしてあげている、とテレビ番組で話している人が居たが、その人も高齢の人であった。一人ひとりの地道な努力はあるが、それだけでは、なかなか浸透しないだろう。

 

こういった建物を所有している人達もまだ多くいるだろう。しかしながら、その価値が分からなければ、今後簡単に破壊されてしまうだろう。どこが、どう素晴らしいのか、日本の建築として残していく価値を認知させていく必要があるだろう。新しい建物を建てるより、それを維持してく方が経済的な負担も大きい。それが故、相当な動機付けが必要だ。

 

自分でもそれについて知識を仕入れて行きたいものだ。